高齢犬(老犬)の 脳腫瘍 の特徴や治療

今回の記事では高齢犬(老犬)の脳の腫瘍について書いていきます。犬や猫ちゃんでも高齢になってくると脳の腫瘍も起こることがありますので、それについて解説します。

この記事のまとめ

犬や猫でも高齢化に伴い、脳腫瘍は起こり得ます。

症状としては発作(バタッと倒れる)旋回運動(くるくるとまわる)頭を斜めにしている(斜頸)元気がなくなったが考えられます。脳腫瘍の治療は主に外科的な切除、放射線治療、化学療法(ステロイド剤など)の3つになっています。

それぞれのメリットデメリットを動物病院で相談して決定しましょう。

高齢犬(老犬)の 脳腫瘍 の特徴や治療について

まず、脳腫瘍ですが人でも高齢化に伴い罹患する人は増えています。これは腫瘍自体が高齢で発症しやすいためです。

高齢犬(老犬)の 脳腫瘍 の特徴は?

高齢犬(老犬)の脳腫瘍の症状は徐々に表れてきます、脳内で出血が起きてしまい症状は急性化、命に関わります。

脳腫瘍は脳からの発症とそれ以外の場所からの転移が考えられます。転移は頭の骨、鼻の周囲からが多いです。もちろん他にも皮膚や乳腺、前立腺なども考えられます。

脳のリンパ腫を除くと、多くの腫瘍は犬で9歳前後の高齢犬(老犬)、猫で11歳前後で発生します。

中でも大型犬(ゴールデン・レトリバー、コリー、ラブラドール・レトリバー、ボクサー、ドーベルマン・ピンシャー)などでは発症が多く認められています。

高齢犬(老犬)の脳腫瘍の症状は?

高齢犬(老犬)脳腫瘍の症状は腫瘍の周囲に存在する組織への障害、脳内の血圧が上昇することで発症します。

主な症状には

発作(バタッと倒れたり、痙攣を始める)

旋回運動(くるくるとまわる)

頭を斜めにしている(斜頸)

元気がなくなった

が考えられます。元気がない、最近動きが鈍くなってきたといった加齢に伴う現象と混同してしまうので、見極めは専門的な検査(神経学的検査など)が良いとされています。

高齢犬(老犬) 脳腫瘍 の治療について

高齢犬(老犬)の脳腫瘍の治療は腫瘍の種類やできた場所、どれくらい成長しているか、どのような症状が出ているかによって変わってきます。腫瘍の治療は主に外科的な切除、放射線治療、化学療法(ステロイド剤など)の3つになっています。

CTやMRI検査のした上での決定

CTやMRIで精密な検査の結果、サイズが小さく脳の表面に位置していて、正常な組織と腫瘍の境界が明確で良性の大脳腫瘍の場合は手術によって切除することもある。

猫ではこのケースが多いが、犬では腫瘍との境界がわかりにくく、手術をすることが難しい場合がある。

放射線治療のメリット・デメリット

放射線治療は手術の補助や切除ができない腫瘍の場合の選択肢として考えられます。

多くの犬で症状がよくなることが多いです、ただし、放射線治療にもデメリットがあります。

放射線治療は複数回の照射が必要になり、その都度の麻酔と治療ができる病院に通う必要が出てきます。高齢犬、高齢猫ちゃんでは麻酔のリスクも考えた上で行うことになります。

化学的治療は暫定的に使用することが多いです、薬としては副腎皮質ステロイドの使用がメインになります。これで脳の周囲に余分な水が溜まることを改善し、脳圧を上げすぎないようにします。

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