ペットのガン!知ってほしい基礎知識

近年、獣医療の発展によりペットの寿命も延び、高度な治療も受けれるようになりました。今までは、寿命により起きえなかった病気に遭遇する機会も増えてきました。しかしながら「ガン」は変わらず、恐ろしい病気であることには変わりません。今回は、ガンという病気に対する認識を深めましょう。

そもそも、ガンとは?

「ガン」とは正式には「悪性腫瘍」と呼ばれ、無規律な増殖や浸潤性(発症したところの組織を越えて広がり、周囲の健康な組織内まで増殖すること)、転移性(腫瘍細胞が元の場所とは異なる場所に到達し、そこで再び増殖すること)を特徴とする細胞の異常増殖を言います。
つまりガンとは「好き勝手に体中に広がって陣取り、栄養を盗み食いする害虫」のような存在です。

 ガンによると症状

ガンは発症した場所により様々な症状が見られます。

・体重減少、食欲不振
・リンパ節の腫れ
・運動を嫌がる
・ぐったりして元気がない
・ふらつきなどの貧血症状
・原因不明の持続的な微熱
・しこり
・嘔吐/下痢が続く

ガン細胞の増殖性により症状は時間ともに悪化しますが、内臓にできる腫瘍や、造血器腫瘍の場合、初期症状では癌に特異的な症状はみられず、かなり進行してから検査を行ってようやく気づくケースもあります。

 ガンの治療について

ガン診断はまず、「そのしこりは腫瘍なのか?」という診断から入ります。その次に血液検査や画像診断などで全身状態やガンの進行度をチェックします。さらに細胞学診断検査でガン細胞と疑われるようなものが見られれば、いよいよ腫瘍を切除するステップに移ります。もちろん、血液の癌では、外科的な切除は行わずに、抗がん剤が適用になります。
治療法もステージやガンの種類によって様々な方法があります。

癌の三大治療法

・外科療法
ガンにおける最大の効果が期待できる治療法でありますが、腫瘍が大きなりすぎると切除困難となったり、転移している場合は外科不適となります。QOLをあげるために、転移をしていても手術を行うことはあります。

・放射線治療
生体を傷つけることなく腫瘍を縮小させる効果がありますが、腫瘍の種類によっては効果が得られないものもあります。また基本的に全身麻酔が必要なため、状態が悪いと治療を受けられない可能性があります。

・化学療法
抗がん剤による治療法です。主に、造血器の腫瘍に適用されることが多いです。一番認知されているであろう抗がん剤は全身の細胞に影響を及ぼしますが、分子標的薬はガン細胞のみを標的にするため全身への影響が少ないことで注目を集めています。

・免疫治療
副作用がほとんどなく、併用も出来ることから近年では「第4の治療」と呼ばれています。しかしまだエビデンスが出ている報告が少なく、発展途上なため、よく理解してから選択するといいでしょう。

気になるお金の話

犬のガンの手術費は目安として10〜20万円程度です。もちろん、ガンの進行度や手術する病院で様々ですが、抗がん剤治療は1回3万円程度です。月に2-4回を最低でも半年から1年は続けていかなければならないため、年間で70万円、手術費も含めてトータルで100万円ほどかかる可能性があります。それに副作用がでて、途中で中止になる可能性もあります。

獣医師が癌について思うこと

定期的な健康診断を受けましょう。1か月に1回とは言いません。しかし、7,8歳を超えるあたりから、年に2回は健康診断(血液検査を含む)を受けるようにしてください。病院にそんないけないという人は、毎日健康チェックをしてあげてください。今後、毎日のチェックポイントをアップしたいと思いますので、お楽しみに!

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