立川の猫カフェで話題のパルボウイルスとは?

昨日、東京の立川の猫カフェで、複数の猫ちゃんの体調が優れないとしてニュース、twitter等で話題になっていました。詳細は明かされていませんが、どうやら一部で猫パルボウイルスによる集団感染が原因ではないかと言われています。そこで、今回は猫パルボウイルスについて解説していきたいと思います。

猫のパルボウイルスとは?原因や症状に迫る

猫パルボウイルスはDNAウイルスであり、猫汎白血球減少症を引き起こす病原体として知られています。特に、ワクチンを未接種の子猫には感染力が強く、また、致死率が高い疾患です。

猫のパルボウイルスの原因は?

猫パルボウイルスは、犬のパルボウイルスと関連があるといわれており、感染している猫、汚染された環境、器具などを伝播して感染します。

特に、母猫に感染すると胎盤を通じて胎子にも垂直伝播する特徴があります。パルボウイルスは、細胞分裂の速度が速い消化管やリンパ組織、骨髄(特に造血幹細胞)で急速に増殖します。

猫のパルボウイルスの年齢と症状

胎子:流産・死産、小脳低形成
6-8週齢:母親からの免疫抗体移行により発症阻止
3-6か月齢最も感染しやすい時期
成猫:ワクチン接種、免疫応答により無症状のことが多い
症状:発熱・食欲不振・嘔吐・元気消失・脱水など、重度の場合は症状を示さないで急死することも

猫のパルボウイルスの診断と治療

以前は、血液検査や血液生化学検査の結果と臨床症状を併せて診断を行っていましたが、近年では犬パルボウイルス用のスナップ検査(糞便中のパルボウイルスを検出する)キットも使用することができます。ただし、犬用のため、偽陽性や偽陰性の判定が出ることもあるため、症状と照らし合わせて診断する必要があります。

残念ながら、現代の獣医療をもってしても根本的な治療法はありません。そのため、支持療法が一般的になります。つまり、脱水に対しては点滴、嘔吐に対しては制吐剤、二次感染予防のための抗生剤投与などの治療が一般的になります。

猫のパルボウイルス症の予後は?

猫パルボウイルスに感染した子猫では、5日以上生存した場合、回復する可能性は高いとされています。しかし、回復するまでには数週間かかります。

猫のパルボウイルス症を予防するには?

パルボウイルスは環境中で非常に安定した状態で存在できます。

室温で、有機物の中では1か月から1年も生存できるといわれています。そんなパルボウイルスですが、一番の予防法は、ワクチン接種です。ワクチン接種を行った猫では、臨床症状を示すことは稀です。

 

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