犬の痙攣〜対処法と考えられること〜

さっきまで元気にしてたワンちゃんが突然、痙攣し始めたらどうしますか?。ワンちゃんの痙攣にも様々なタイプがあり、命に関わる病気のサインもあれば、そうでないものもあります。今回はワンちゃんの痙攣について詳しく分かりやすく解説したいと思います。

犬の痙攣の種類

そもそも痙攣とは「不随意に筋肉が収縮することによって生じる発作」のことを言います。痙攣には大きく分けて2種類あり、ほとんど意識がなく激しい痙攣を起こす「全般発作」と、意識はあるが体が動かなく、体の一部分だけピクピクと痙攣した状態の「部分発作」に大別されます。特に全般発作においては2〜3分で発作が収まることが多いですが、中には発作が収まる前に再び痙攣を引き起こす場合もあり、このような場合は脳に深刻なダメージが与えられている可能性があり、エマージェンシー扱いとなります。また、発作が10分以上続くようであれば、緊急処置が必要です。

痙攣を起こす原因

ワンちゃんが痙攣を起こす原因を紹介します。

脳の疾患

頻繁に全般発作を起こす場合、脳に何らかの異常がある可能性があります。脳腫瘍や犬ジステンパーウイルス感染症、脳炎や脳挫傷によっても発作は起きます。特に発作前に大量のよだれが出ていたらてんかんの可能性が高く、病的な理由の主要な原因と考えられています。

激しい運動後の筋肉疲労

激しい運動の後に痙攣を起こすことが多々あります。この場合、部分発作でワンちゃんの意識があり、足の筋肉がピクピクするのが特徴です。この場合、痙攣は一時的なものですから、心配する必要はないでしょう。

子犬よる低血糖

身体の冷えや空腹などで生後3ヶ月までの子犬であれば低血糖で痙攣を起こします。特に子犬では、半日も絶食状態が続く症状が見られます。この場合、至急糖分を摂取させてください。応急処理としてガムシロップや砂糖を口の周りに塗ってあげるのがよいでしょう。間違っても糖分だからと言ってチョコレートだけはあげないでください。

低血糖

体内では、グルコースはインスリンによって血糖値が上がりすぎないように調節されています。しかし、インスリノーマでは、過剰にインスリンが分泌され低血糖を示すことがあります。そのほかには、肝不全や、悪液質でも低血糖状態に陥る可能性があります。

飼い主さんがすべき行動とは?

愛犬の突然の痙攣でビックリしてしまい、飼い主さんもパニック状態になってしまいますが、ここは慌てずに落ち着いて行動しましょう。痙攣しているときの飼い主さんが行ってはいけないNG行動を以下にまとめます。

・無理やり痙攣を止めようとして押さえつける
・体を起こして揺らす
・大きな声や音を立てる
・犬の口にタオルを挟もうとする

また、よだれや嘔吐物を誤飲しないように体を横にしてあげましょう。また、痙攣している際に、できれば動画を撮ってください。痙攣を見慣れている人など滅多にいないでしょう。意外にも飼い主さんが言う痙攣は、痙攣じゃない場合もあります。そんな場合でも動画があれば、症状を共通認識できるため役に立ちます。
さらに痙攣が起きた時の状態を細かくチェックしておくことで、動物病院に連れていった時に獣医師も判断しやすいので、以下にチェック項目をまとめます。

・発作は初めてか?どれくらい続いたか?繰り返し起きたか?
・嘔吐物やよだれはあったか?
・発作前に食べていたものや行動
・全身が痙攣しているのか?身体の一部なのか?
・どのような発作か?

発作が持続する、頻発すると脳に障害が残る可能性があります。数か月に一回程度であればそれほど深刻な状態ではないかもしれませんが、回数が増える場合などは注意してくださいね!

 

ワンちゃんの「ふるえ」についてに記事はこちらをチェック!

獣医師が解説!犬が震える7つの理由

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

「ペットの救急医療を可視化する」をミッションに掲げるANICALの獣医師が執筆。ペット2.0を意識した世界観で問題の本質を問うような記事の作成を心掛けています。