犬のキャベツの食べ過ぎには注意|下痢や尿結石

twitterからの質問
犬にキャベツってあげていいの?

今回はアニカルのツイッターにいただいた質問にお答えします。
その内容は「犬にキャベツを与えることは玉ねぎと同じくらい中毒性がある聴いたことがあるのですが、実際のところはどうなのでしょうか」です。

さて、今回は気になる内容に獣医師がお答えいたします!

犬にキャベツを与える効果

生のキャベツにはビタミン、酵素、そして何よりも食物繊維を多く含んでいます。食物繊維は人間にとって整腸作用があり便秘解消などに効果的です。このことは、犬にとっても同様で、胃の中の善玉菌を活性化させて腸内環境を整えてくれます。

デメリットとしては下痢

しかし、本来、犬は肉食動物です。食物繊維は肉よりも消化スピードが遅いため、犬が便秘気味だからといって過剰に与えすぎると消化不良を起こします。また、逆に下痢気味の時は、逆効果なので控えた方が無難です。

犬にキャベツを与えることによる甲状腺腫や尿結石のリスクも!?

キャベツにはシュウ酸が豊富に含まれています。このシュウ酸は体内のカルシウムと結合してシュウ酸カルシウムを作ります。

実はこのシュウ酸カルシウムは結晶化して腎臓、尿管、膀胱、尿道の中に結石として存在するようになり尿路結石、最悪の場合腎不全を引き起こします。

また、キャベツや大根、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜にはゴイトロゲンという成分が含まれています。

このゴイトロゲンは甲状腺ホルモンを作るために必要なヨウ素の吸収阻害を起こします。過剰に摂取すると甲状腺機能低下症を引き起こし、甲状腺腫のリスクもあります。臨床報告があるわけではありませんが、元々甲状腺疾患がある犬には与えないようにしましょう!

犬への与え方|調理方法で異なるキャベツの栄養素

生のキャベツは栄養素が失われないため、とても健康的ですが、食物繊維が豊富なため過剰摂取による消化不良を引き起こす可能性があります。

細かく切ってあげるといいかもしれません。茹でたキャベツは多くの水溶性ビタミンを失うため短時間での加熱がオススメです。

また、キャベツの芯は農薬が凝縮される部位なので与えないようにしましょう。

獣医師がキャベツについて思うこと

犬は、なにもキャベツを摂取しなくても健康に支障はありません。

栄養素の偏りが出ることもありません。実際、キャベツを食べていなくても、シュウ酸カルシウム結石になるワンちゃんの方が多いでしょう。

結局のところ、犬が食事を自由に選ぶというよりは、我々がいかに愛犬のことを考えて(感情的にも、栄養学的にも)食事を与えられるかが大事です!

玉ねぎの記事はこちらから

犬の玉ねぎ中毒とは?症状や原因物質は?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

「ペットの救急医療を可視化する」をミッションに掲げるANICALの獣医師が執筆。ペット2.0を意識した世界観で問題の本質を問うような記事の作成を心掛けています。