犬のうんちからわかること。~色編~

我々、生物は酸素を吸って二酸化炭素を排出しています。同じように、食事をすれば、排尿・排泄をします。つまり、inとoutのバランスを保ちながら生きているわけです。そんなわけで、飲水量が増えれば、排尿量も通常は増えるわけです。さて、健康チェックの項目にウンチの色は重要と言うことは聞いたことはありますでしょうか?これは、人間と同様にワンちゃんにも同じ事が言えます。毎日ご自宅のワンちゃんのウンチをチェックすることは、健康のバロメーターになり、大きな病気の兆しを見逃さずに済むかもしれません。

今回はワンちゃんのウンチの色でわかる症状をまとめました。

茶色

通常のウンチで見られる色で、すぐ拾い上げられる程度の硬さが一般的と言われています。軟便だったり、回数が多いようだったら、何かの病気にかかっていたり、ごはんの変化やストレスが原因だったりと理由は様々です。下痢が続く、嘔吐もある場合などは、獣医師さんに一度見てもらいましょう。

赤色

ウンチが赤色になるのは、血液が混ざっているからです。もし表面上に血が確認できれば、肛門に近い部分(直腸や、肛門周囲)での出血ですのでおしりの周りを確認してみましょう。また赤色がウンチの中に混ざっている場合、腫瘍や炎症などが消化管内で起こっているかもしれません。
また、パルボウイルスに感染している可能性もあります。この場合、ウンチは赤く異臭がして、激しい嘔吐や下痢、脱水症状、貧血などを起こし死に至るケースもあります。基本的にワクチンを適切に接種していれば感染する可能性はほぼありませんが、ワクチン接種前の子犬は注意してあげてください。

黒色

上部消化管で激しい出血が起こると黒いウンチになります。胃腸炎や重度な胃炎、十二指腸潰瘍、腫瘍などの重篤な病気が考えられます。特に腫瘍の場合、症状が進行してから検査したら、その時には全身に転移していた・・・ということがありますので、異変に気づいたらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。また、寄生虫の吸血により黒いウンチが出ることもあります。母子感染や土からの感染が考えられるので、消化管寄生虫の駆除を行っていない場合は、早めに病院へ連れて行きましょう。

緑色

消化器機能の異常や肝機能障害だと考えられます。緑色は胆汁の色。うんちが消化管を通過している際に、ビリルビンは腸内細菌によって無色にされ、これが酸素と結合すると、茶色になります。つまり、消化された食べ物がすぐに消化管を通過してしまい、胆汁が吸収されなかった場合に(食中毒など)、緑色のウンチが出ます。

白色

カルシウムの過剰摂取によりウンチが白くなることがあります。この場合、すぐに元に戻るので様子を見ましょう。それでも、白い場合は肝臓や胆嚢、膵臓に異常があるかもしれません。正常時には分泌されていた胆汁が、何らかが原因で作れない、分泌されない、詰まっている可能性があります。また、ジャーマンシェパードに好発する膵外分泌不全という膵臓の外分泌機能が低下する病気でも白色便がでることが知られています。

ワンちゃんのウンチには愛するわんちゃんの健康情報がたくさん詰まっています。少しでも気になるウンチがありましたら、写真を撮ったり、実物をもって、動物病院に連れて行きましょう!診断の一助になりえます!

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ABOUTこの記事をかいた人

「ペットの救急医療を可視化する」をミッションに掲げるANICALの獣医師が執筆。ペット2.0を意識した世界観で問題の本質を問うような記事の作成を心掛けています。