動物病院がペットの誤食に対する問題意識を掲げた結果、その地域での誤食事故が激減したという逸話があります。
ペットの誤食の起こる理由と対策について
動物病院の役割は、患者さんの病気を治すだけではなく、地域のペット医療のリーダーとして、普及活動をすることも挙げられます。来院される患者さん向けパピークラスの開催や子犬の育て方マニュアルの提供などペットライフの最適化に貢献する必要があります。
ペットで起こる誤食の真意は
では、ペットの一番の理解者であるご家族にできることは何でしょうか?
獣医師向けに「異物誤食で来院された飼い主さんから、よく聞く言葉」をアンケートし、集計した結果、6割以上の先生が
「ちょっと目を離したすきに」
「あっと思ったときには、もう手遅れで…」
「危ないといつも気をつけていたのですが」
を飼い主から良く聞く言葉として挙げています。
誤食はよく飼い主の不注意が原因と言われますが、実際には飼い主が気をつけていない訳ではなく「大丈夫だと思ったが、食べてしまった」のように飼い主さんの目の届かないところでの事故が多いのです。
ペットの誤食の対策|家族にできること
ペットの誤食対策で一番重要なことは、ペットの行動・状態を観察することです。
例えばですが、あなたが目を離した隙にゴミを漁るのを発見したとします。
その場合の対処法は、
「目を離さないように気を付けること」ではなく、「ごみ箱に蓋をすること」です。
ワンちゃんもいきなり初見のものを飲みこむことはあまりしません。匂いをかいだり、噛んでみたり何らかのプレアクションを取ってから、実際に口にすることが多いのです。
また先ほどのアンケートでは「最近ダイエットをさせている」という言葉を8%の獣医師が良く聞くと回答しています。
去勢避妊後や肥満傾向にある動物に対してダイエット指導をする際には、
ペットの性格や生活環境を考慮した食事の回数や寒天など満腹感を得やすい素材を使うことで空腹時間を減らし、誤食のリスクを減少させる指導を実施できると、なおいいかもしれません。
コメントを残す