犬や猫の 往診 サービスを考察【海外と比較】

犬や猫の 往診 サービスについて【海外と比較】

動物病院に勤務していると、患者のバックグラウンドにまで、意識が届かないことも多々あると思い知らされます。

愛犬のために、療法食を発注し、届いたら取りに来る方。慢性疾患の治療により、定期的にお薬を取りに来られる方。そのために、毎回自分の時間をどれほど費やしているのかと、流通革命の今、様々なことを思い巡らしています。

ペット大国のアメリカでは、このような事態に対して、様々な医療系サービスがリリースされています。そこで今回は、犬や猫の往診サービスを運営する会社のニュースを目にしたので、解説してみたいと思います。

犬と猫の往診サービスとは!?

犬と猫の往診と聞くと、畜産関係者は当たり前のように知っているかもしれません。

現在の日本では、家畜診療のほとんどが、獣医師による往診サービスを提供しています。つまり、獣医師が各農家を回り、その農家さんで牛の診療をしていく形をとっているのです。

一部例外はありますが、ほとんどがこのような往診サービスで医療を行っています。
それに対し、小動物(犬や猫など)では、箱(動物病院等)を備えており、診療所に患者が集まってくるスタイルの診療を行っています。

犬・猫でも往診はあるの?

通常の診療は、診療所で行い、プラスで往診サービスを行っている病院もありますが、まだまだ数少ないと思います。

というのも、通常の動物病院の経営方針ではリソースをそこまで割けないというのが、正直なところだと思います。そこで、往診専門サービスの出番になるわけですが、往診診療だけでは、困難な治療(手術など)があります。

このようなケースですとホームドクターで手術を行い、そのフォローアップは往診でできると便利ではあります。また、情報の共有といった面での課題もあります。

オンデマンド獣医サービスとは?

現在アメリカでリリースされているオンデマンド獣医サービスをご存知でしょうか?Vettedはアメリカでオンデマンド獣医サービスを展開しています。

具体的には、一律99ドルを支払えば、自宅に獣医師が来てくれ、病気の検査・診断まで行い、薬の処方までしてくれるシステムです。ワクチン接種の場合は、別途料金が発生するようですが、飼い主側の負担を考慮すれば、時間的にも、空間的にも低コストであると思います。

犬と猫の夜間往診の可能性は?

先ほどご紹介したVettedは、昼間のみのサービスとなっていますが、今後はサービス対応時間を延長するのでしょうか。

アメリカほど車社会ではない、日本の特に都市部では、車を持っていないご家庭も多くいると考えられます。

また、車があっても、夜に外出する手間もあるでしょう。ヒト医療と異なり、救急サービスが整備されていないペット医療ですが、それこそ、動物病院(箱)へつなぐ役割としての遠隔診療(テレビ通話)、往診サービスは可能性を秘めているのではと期待しております。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

「ペットの救急医療を可視化する」をミッションに掲げるANICALの獣医師が執筆。ペット2.0を意識した世界観で問題の本質を問うような記事の作成を心掛けています。