ペット保険の加入率を上昇させる環境整備とは?

ペットの家族化が加速する現代日本。

それでも、ペットの保険加入率は、5%前後と未だ低水準のままです。欧米諸国と比較しても、日本の保険加入率は低水準であり、意識と現実の乖離があることが伺えます。

ペット保険加入率を上昇させる環境づくりとは?

今回は、臨床の現場で働く獣医師からみた視点で、ペットの保険加入率を上昇させる環境づくりについてお話したいと思います。

飼い主からみた良いペット保険とは?

自由診療の獣医療では、保険に加入していなければ医療費の負担額は100%自己負担になります。そのため、より多くの医療補償を負担してくれる保険が、飼い主にとって安心なのは言うまでもありません。

最近では、ペット保険各社の補償内容について比較しているサイトを見かけるようになりました。補償内容については、他のサイトに譲るとして視点を変えてみてみましょう。

ペット保険の価値:窓口精算ができるということ

人間と違い、ペットたちには皆保険制度がありません。そのため、ペット保険に加入しているだけでは保険が適用されないこともあるのです。

我々人間の場合、病院に行くと保険証を預けるだけで自動的に保険適用がされ窓口では保険が適用された額だけを支払いすれば事が済みますが、ペットたちの場合、このようなスムーズな窓口精算ができるのは、アニコムとアイペットの2社のみなのです(2018年7月2日時点)。

その他のペット保険の場合は、自分で申請をしないといけないケースがほとんどなのです。また、驚かれるかもしれませんが、診療施設によっては窓口精算ができない場所もあるのです。

獣医師からみた良いペット保険とは?

我々臨床に携わる獣医師にとって、診療行為が保険適用可か否かを判断するのも業務のひとつです。また、保険会社によっては診断書の発行が必要なこともあるため、その処理もあります。もちろん、必須の業務ですが、ただでさえ多忙な臨床獣医師にとってこれらの業務が負担を上乗せすることがあっては元も子もありません。

そのため、保険業務に関するオペレーションの効率化が望まれます。

無論、人の皆保険のような制度があれば、業務コストの削減は容易でしょうが、現実的には課題が山積みです。

解決の糸口はペット保険業務に関するオペレーションの効率化

電子決済やクレジット決済がほとんどの店舗で可能な現代社会を浮かべると、飼い主視点では、窓口精算がどの診療施設でも実施できるようになることが望まれます。

もちろん、安心要素以外の付加価値を付与することも期待されますが、まずは支払いプロセスの簡略化が望まれると考えられます。

診療施設側の視点では、とにかく保険関連業務の簡略化が望まれます。

2018年現在、10社を超える会社がペット保険を取り扱っています。そのため、会計ソフトのアップグレードも必須ですが、診療施設のスタッフ目線での保険関連業務オペレーションの改良が期待されます。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

「ペットの救急医療を可視化する」をミッションに掲げるANICALの獣医師が執筆。ペット2.0を意識した世界観で問題の本質を問うような記事の作成を心掛けています。