スコティッシュフォールドの病気を知っておく!

先日、ユーチューバーのヒカキンさんが飼い始めたことで一躍有名になったスコティッシュフォールド。小さく折れた耳とよちよち歩きのかわいさで大人気の品種ですが、実は特有の病気を罹患しやすいことはご存知でしょうか。そこで今回は、スコティッシュフォールド特有の病気について説明します。

 スコティッシュ特有の病気① 骨瘤

骨瘤(こつりゅう)とは「遺伝性骨形成異常症」とも呼ばれ、足やしっぽの骨が変形したり、軟骨が増殖してコブができたりする病気です。「Fb遺伝子」と呼ばれる遺伝子を受け継ぐと骨瘤を発症します。スコティッシュはこの遺伝子を受け継ぎやすく、発症傾向が高いです。
骨瘤の症状としては、足を引きずったり、泣き叫んだりします
特徴的な小さな耳も実は耳軟骨の骨瘤が原因です。重症化すると足やしっぽに症状があらわれ、脊椎へと進行します。発症のタイミングは骨や軟骨が形成される成長期に多くみられます。

 スコティッシュ特有の病気② 耳の病気(外耳炎、耳ダニ感染症)

スコティッシュのチャームポイントである垂れた耳ですが、通気性が悪く雑菌が繁殖しやすいのが特徴です。これはスコティッシュに限ったことではなく、垂れ耳のワンちゃん、ねこちゃんも注意してください。
外耳炎は、外耳道や耳の周辺が赤く腫れかゆみが出ます。また、耳ダニ感染症「ミミヒセンダニ」が外耳道に寄生することで発症します。耳ダニに感染すると「黒っぽいワックス状の耳垢」が生じ、激しいかゆみが出ます。どちらも「しきりに頭を振る」「耳を家具や柱にこすりつける」「後ろ足でひっかく」などが見られます。

 予防法は「耳掃除」

耳掃除は週1回程度を目安に行うといいでしょう。耳の病気を発症すると「耳の中が赤くなる」「黒く湿っぽい耳垢が出る」などの様子が見られるため、その都度回数を増やしてください。ここでポイントになるのは、耳の中を傷つけないようにペット用の柔らかい綿棒で、目に見える範囲の掃除にとどめることです。また、洗浄液で湿らせたカット綿を指先に巻き、優しく拭き取ると簡単に行えます。
耳垢がひどくこびりついている場合、耳洗浄をオススメします。適量の洗浄液を耳の中に垂らし、耳の付け根をやさしく揉みます。しばらくしたら、汚れが浮いてくるのでカット綿でやさしく拭き取ればOK

獣医師が思うスコティッシュフォールドの病気について

スコティッシュフォールドの可愛さは、言うまでもありません。また、web2.0時代。「スコティッシュフォールド」と検索かければ、特有の病気が検索エンジンの上位に来るでしょう。そのため、今では、ペットを飼っていない人でも知っているかもしれません。
今回紹介した骨瘤は、遺伝性疾患であること。これが意味することを皆さんは理解されていますか?もちろん、骨瘤は常染色体優性遺伝なので、病気を発症した子を繁殖に用いないことは言うまでもありませんが、生まれてきた子に罪はありません。病気と付き合っていくしかありません。内科的治療(鎮痛剤など)、外科的治療(骨瘤の切除)が今ではあります。ただ、覚えておいて頂きたいのは、「保険が効かないこと」。多くの場合、遺伝性疾患は保険適用外なのです。そのため、飼い主にとっては選択肢が狭まってしまう恐れがあるのです。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です