犬のエチレングリコール中毒の症状|保冷剤に注意

犬は人と違って全身で汗をかけないため、パンティングによって熱を放散し、体温を低下させています。そのため、犬が暑がっているときに首元やお腹、鼠径部に保冷剤を当ててあげる飼い主さんも多いのではないでしょうか?

犬のエチレングリコール中毒とは?保冷剤には注意しよう!

最近では、犬専用の保冷材も見かけるようになりましたが、業務用の保冷材を使っている方もいるでしょう。冷たくて犬もきっと嬉しいはず!なんて思ってたら、保冷剤を噛んで、食べてしまったら大変なことに・・・

今回は保冷剤の注意事項をまとめました。

保冷剤の中身は?

保冷剤の中身は90%以上が水分です。残りは水分を吸収して膨らむ「高分子ポリマー」と水が凍らないようにするための「不凍液」などが含まれています。高分子ポリマーに関しては犬用マットに含まれていた「ポリアクリル酸ナトリウム」を大量に摂取したことによる中毒も報告されています。

犬のポリアクリル酸中毒(高吸収性ポリマー)の症状は?

ポリアクリル酸ナトリウムは、水溶性高分子化合物(高吸収性ポリマー)であり、水に溶けると粘ちょう性を増す性質があります。

また、自身の重さと比較して10倍以上の吸水力があり、紙おむつや生理用品にも使用されています。

このポリアクリル酸ナトリウムを大量摂取したことによる中毒がアメリカで報告されており、この報告によれば、犬用のマットに含まれていたポリアクリル酸ナトリウムを大量に誤食してしまい、神経症状を呈するなどの中毒を起こしたと記載されています。

犬の不凍液中毒(エチレングリコール中毒)の症状は?

不凍液の代表格はエチレングリコールとプロピレングリコールですが、エチレングリコールに関しては、犬や猫が間違えて口にして急性腎不全に陥り、最悪のケースでは死亡例も出ています。

そのため、近年ではプロピレングリコールが多く含まれるようになっていますが、商品によって素材に表記がバラバラで、不凍液に関してはただ単に「保冷材」「凍結防止剤」としか書かれていないものもあり、注意が必要です。

なぜ、犬と猫が間違えて口にしてしまうかですが、エチレングリコールはほんのり甘い香りがすることが原因と言われています。

犬においてどうすれば高分子ポリマーやエレングリコールの誤食防げるか?

高分子ポリマーにしても不凍液にしても犬が誤飲誤食してしまうと体調を崩す原因になりえます。そのため、何が含まれているかに関わらず、破損しないように気をつけましょう。

たとえ、ハードプラスチックに入っていたとしても、噛んでいるうちに中身が出てしまう可能性があります。中に含まれている防腐剤で皮膚炎を起こした症例もあるので、ワンちゃんに使用する際は破れていないか確認して、カバーをつけると安全性が高いです。

また、最近ではエチレングリコールが使用されていない保冷剤も増えてきています。代替として、プロピレングリコールなどが使用されていますが、こちらも毒性は低いものの、大量摂取すると腎臓に障害を起こす原因になりえるので、くれぐれも目を離さないことが重要です!

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「ペットの救急医療を可視化する」をミッションに掲げるANICALの獣医師が執筆。ペット2.0を意識した世界観で問題の本質を問うような記事の作成を心掛けています。