夜間救急の動物病院の来院理由とは?

日中仕事を終え、愛犬・愛猫のためを思い足早に帰宅したら、大切な愛犬愛猫の異変に気付きました。そんな時、あなたはどうしますか?

かかりつけの病院がちょうど閉まっている時間帯です。 しかし、病気は時間を選んでくれません。そんな時に知っておいて欲しいのが動物の”夜間救急病院”です。

ヒト医療と異なり、明確な救急病院の定義はありませんが、多様化する近代の流れを受けてか、夜間診療、夜間救急を専門に行っている診療施設が増えてきています。

夜間救急 の動物病院への来院理由

さて、ご自宅の愛犬や愛猫に以下に当てはまる症状はありますでしょうか?

そこら中に嘔吐や下痢をした痕跡がある
気持ち悪そうに潤んだ瞳で舌をペロペロと出している
いつもよりなんだか落ち着かず、呼吸が苦しそう

あれ!?置いてあったはずのチョコレートが無くなっている!?
急に気を失って倒れてしまった!?すぐに意識は回復したけど、なんだか興奮しているみたい

今朝まで元気でも緊急疾患は突然やってきます。

明日は我が身!備えあれば憂いなし!ということで夜間救急病院での来院理由を多い順にみてみましょう。

1位 吐いた!下痢している!|動物病院へ行くべき症状

来院理由、堂々の一位は、嘔吐や下痢に代表される消化器症状です

急性の胃腸炎や大腸炎であれば、病院で即効性のある吐き気止めや下痢止めを注射することで症状が治まることも多いです。 ただし、吐いている原因によっては、更なる検査が必要になる可能性もあります。

また誤食にもよく遭遇します。 チョコレートや焼き鳥(串ごと)などの食べ物から、靴下、ボタン、プラスチックのおもちゃ、金属などの人工物を飲み込んでしまうことも。誤食の疑いがある時はまずは病院に掛かってください。その時は食べてしまったもののスペアや包装(成分が記載されているもの)等を一緒に持って行くと、状況が把握しやすいです。

2位 体がバタバタしている!発作かも?|動物病院へ行くべき症状

持病として発作症状を抱えている高齢の動物や、若齢であっても発作が突然出て、慌てて来院される飼い主様が多いです。

発作の時は問診の中で、これまでの発作歴、発作の持続時間、発作中に意識があったか、よだれや失禁をしたか、他に腎臓や肝臓に病気を持っているか?などを聞かれることが多いです。

発作が起きたらまず一旦深呼吸をして、飼い主様自身が落ち着いてくださいそして可能であれば、発作の様子を携帯の動画に撮ってください。 そうすれば、獣医師が発作の様子を確認するのに非常に役に立つため、その後の診断や治療に大いに役立ちます。

発作は短時間(2分以内)で収まることも多いですが、長時間続く場合、何度も繰り返す場合は要注意です。特に、最近猛暑が続いていますが、熱中症によっても発作がおきることがあります。この場合は命に関わる緊急疾患ですから、すぐに病院へ連絡してください。

3位 呼吸が苦しそう!|動物病院へ行くべき症状

比較的高齢の動物に多いですが原因は様々です。 激しい運動をしていない、部屋の温度も暑くないのに、口を開けて呼吸している、苦しそうにしている場合は、緊急疾患の可能性が高いです。様子がおかしいと感じたら迷わずに病院に連絡してください。

また健康診断の時に心臓から雑音が聞こえると言われたことはありませんか? それは心臓疾患の代表である弁膜症かもしれません。良好に管理できている場合でも、暑さで急激に悪化する可能性があります。水を飲む量には注意してください。弁膜症を持っている動物は肺水腫といって肺に水が溢れる病気になることがあります。

他にも、胸に水が溜まってしまう場合や、肺に腫瘍がある場合など、呼吸困難の原因は多岐にわたります。

4位 おしっこに血が混じっている!おしっこが出ない!|動物病院へ行くべき症状

トイレを見るとおしっこに血が混じっている、トイレでいきんでいるのにおしっこが出ない、トイレの回数が多いなど泌尿器に関わる相談も多いです。

血尿を見るとびっくりすると思いますが、それよりも緊急なのは”おしっこが出ない”症状の方なのです。いきんでもおしっこが出ないのは、もしかすると尿道閉塞になっているかもしれません。おしっこが出ない状態が24時間以上続くと膀胱がパンパンになります。

すると腎臓から膀胱におしっこが進めなくなるため急性腎不全となります。

尿道閉塞をできる限り早く解除して腎機能が戻ってくれれば良いですが、もし腎機能を失ってしまった場合には命に関わります。そのため、おしっこが出ない時は”明日の朝まで待って病院に行こう”危険ですのですぐに病院へいってください。

5位 歩き方がへん!|動物病院へ行くべき症状

愛犬愛猫の前脚を触って見てください。思っているよりもすごく細いですよね?その細い腕はソファや机から飛び降りただけで簡単に折れてしまうことがあります。

特に成長段階の若齢小型犬やイタグレのような腕が細くて長い犬種は要注意です。

また歩き方がおかしい理由は骨の異常ではなくて、もしかすると神経の異常の可能性もあります。

抱っこする時にキャンと鳴いた、後ろ足に力がはいらないなどの症状がある場合は神経の異常の可能性があります。

夜間救急の動物病院への来院理由のまとめ

犬や猫にどんな症状が出たとしても、飼い主様が一番知りたいのは”明日の朝まで待ってもいいのか?”だと思います。

人と違い、状況を説明してくれませんし、飼い主様に症状を見せないことも多々あります。

心配な時は決してご自身で判断せずに、経験豊かな獣医師にまずは相談してください。

また、病院へ行かれる際には常用している薬があれば必ず持ってきてください。治療の助けになります。

万が一のために、お近くの夜間救急病院の電話番号、診療時間は控えておいてくださいね。

アニカルでは夜間救急病院のリスト(現在は東京のみ)を掲載しているので、ぜひご参考ください!

全ては飼い主様の安心、愛犬愛猫との幸せな生活のために!

夜間救急対応している 動物病院 リスト(東京編)

2019年11月22日

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