犬の 嘔吐 でチェックすべき項目を獣医師が解説!

犬が嘔吐した際にチェックすべき項目

前回は犬の嘔吐の種類と原因について解説しました。ひとえに犬の嘔吐といっても、嘔吐は消化器(胃・腸など)の異常だけではなく、脳や様々な全身疾患によっても生じます。

つまり、嘔吐が生じるまでには、さまざまなプロセスを経て嘔吐が生じているわけです。そこで今回は、吐き出す前後での症状や頻度について解説します。

犬が 吐く 本当の理由を獣医師が解説

2018年8月22日

犬が吐く前、吐いた後での症状

・えずく
・よく咳をする
・よだれが多い

嘔吐の場合、吐き出す前兆としてお腹を膨らませたり、へこませながらグフッグフッと「えずく」行為が見られます。この際、仰向けや横の状態では吐き出し物を誤食してしまう場合があるため、うつ伏せにしてあげてください。

吐き出しや嚥下困難の場合、「よく咳をする」「よだれの量が異常に多い」などの行為が見られます。

また、吐いた後に元気であれば一過性のケースが考えられるため、大きな心配する必要はありませんが、ぐったりしていたり、苦しそうな場合は緊急性が高いため、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

犬の吐く頻度

嘔吐は、症状の頻度によって急性・慢性に分けられます。

〈3日以内・・・急性嘔吐〉

吐く頻度が1回きり、または3日以内に治まるようであれば「急性嘔吐」の可能性があります。この原因としては、早食いや異物誤食、薬品中毒、感染症、膵炎などが考えられます。

〈それ以上・・・慢性嘔吐〉

症状が3日以上続く場合、「慢性嘔吐」が考えられます。この場合は背景に何らかの疾患があることが多く、たとえ元気や食欲があっても油断は出来ません。

慢性の胃炎や、消化管潰瘍、腫瘍などが考えられます。また、嘔吐が続く場合、体重が減少することもあります。

犬の嘔吐物に異臭はしないか?

嘔吐物は食べたものが消化途中で出てくるものがほとんどで、胃酸や混ざっているため酸っぱいにおいがするのは普通です。しかし、嘔吐物からウンチのにおいがしたら注意してください。

胃を通過して小腸に進んだ内容物が、何らかの原因で逆流してしまうために起こってしまったと考えられます。この場合、「腸閉塞」の可能性があります。嘔吐物に関してはこちらに記事がありますのであわせてお読みください。

犬の 嘔吐物 からわかること〜吐いた物は何色?〜

2018年8月27日

獣医師が考える犬の嘔吐のチェック項目は?

まずは、生理的な要因での嘔吐を除外することから始まります。

・急激に食べたあとではないか?
・空腹時間が長くないか?
・異物を食べてないか?
・急激な環境の変化はないか?(外部の環境、内部の環境)

上記のことは、最低限我々も確認しています。しかし、嘔吐単独で診断することはなく、その他、動物の全身状態を確認し、総合的に判断しています。

次回は、病的な嘔吐について詳しく解説していきたいと思うので、ご期待ください。

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